・糖尿病
糖尿病とは、すい臓から分泌されるホルモンであるインシュリンの欠乏で起こる糖代謝異常です。
体内の糖質の利用が低下して脂肪やたんぱくの利用が亢進します。
症状としては、尿の中への糖の排泄、水と電解質の喪失で、口渇・多飲・多尿・体重減少などが見られます。さらに腎臓や網膜、神経障害などの合併症に繋がります。
・糖尿病性神経障害
糖尿病性神経障害とは、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症などとともに糖尿病の合併症の一つです。
多くの場合、両下肢の遠位に強い感覚神経優位の末梢神経障害であり、期間が長くなるとともに発症率は増加します。
症状は、感覚麻痺・振動覚低下、進行すると熱感や異常感覚を伴います。
・糖尿病性腎症
糖尿病性腎症も合併症の1つで、蛋白尿を主な徴候とする、腎の糸球体病変中心の腎障害です。
初期には微量アルブミンの尿排出量が増加して次第に蛋白尿も持続的に排出されます。
蛋白尿が見られても尿の潜血反応は陰性か軽微です。進行した場合多量の蛋白尿が見られ、末期は腎不全になり腎透析が必要になります。
・糖尿病性網膜症
糖尿病性網膜症とは、眼底出血などの視力障害を生じる眼合併症です。
初期は影響はないのですが、次第に出血の多さが増して新生血管の増殖、網膜前出血、硝子体出血を伴う増殖性網膜症に進展します。
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